AllFLASHこそユーザーフレンドリーだ。−PCと携帯で異なるFlashの役割−

SoftbankYahoo!ケータイをご存知だろうか。

ほぼ全ての端末に[Y!]という目立つボタンが用意されていて、ワンプッシュであの見慣れたYahoo!のメニューが登場する。
画像はこちら

PCのYahoo!JAPAN同様にごちゃごちゃしているが、十字キーを使って大量のカテゴリとサブメニュー間を行き来できるのでPCサイトを使ったことがあれば違和感無く項目を選べるだろう。
ニュースも随時表示されるし、PC版をぎゅっと詰め込んだ印象。
ようは操作感はPCサイト同様の平凡でつまらないものだ。


だからこそこのメニューが Flash Lite 2.0 活用の好例であることに気づく人は少ないだろう。


絵もキャラクターも無ければ、それらしいアニメもない。
そう、まるでFlashっぽくないのだ。


しかし、私はあえてFlashっぽさを排除したその製作者の意図を評価したい。


これまでのHTMLによるモバイルサイトは利用者のユーザビリティという点でお粗末なものだったと私は感じている。
そもそもマウスでスクロールしたり自由にクリックできるPCを前提に作られていたHTMLを、そのまま携帯に持ち込んだ事自体無理があると思うのだ。


大抵のHTMLで作られたモバイルサイトを開くと、箇条書きのように積み重なった大量のメニューが目に飛び込んでくる。↓ボタンを連打しつつスクロールさせて関係のありそうな項目を選び開くのだが、そこにはまたまたサブメニューが同じように箇条書きでずらっと縦に並んでいる。
結果、得たい情報を探すために無駄なページを何枚も開く羽目になり、パケットがどんどん消費されていく。
また機種により文字サイズも改行位置も絵文字もバラバラなので、どの機種でも見やすいとは限らない。


ではFlashはどうだろうか?


携帯、PCユーザー共に Flash=アニメーション と勘違いしている人は多い。
確かに携帯ではそういうものとして導入されてきたし、PCサイトにおいてFlashはビジュアル重視の使いにくいサイトばかりで採用されている感があるので、そういう誤解が生まれるのも無理ないだろう。


ところがモバイルサイトにおけるFlashの役割と可能性はPCとは大きく異なる。

上下左右移動できる十字キーをフルに活用できるのはFLASHならではだし、数字キーのボタン配置にあわせてマス目を使った直感的なメニューも可能だ。
ページ移動なしでサブメニューへ遷移できるし戻るのも簡単。もちろん必要な部分だけ後読みすることも可能だ。(Lite1.1)
FlashLite対応であれば表示の差異は僅かなものであるし、なにより非常に重要な点としてアニメーションなど無駄を排除しデバイスフォントを使えば非常に軽い!

Flash Lite 2.01 からは入力フォームにも対応する予定。


このようにモバイルにおけるFlashのアドバンテージは極めて大きいといえる。
意外に思われるかもしれないが”使いやすさ優先”のサイトにこそAllFlashは最も適しているのであって、HTMLと比べても長文を読ませるといった特定の目的以外ではFlashが劣る部分はほとんど見当たらない。


オールFLASHはユーザーに優しくない・・・。


そんなPCの常識はモバイルでは全く逆であることが証明されつつある。